女性に便秘が多いのは命を守るため
女性の方に便秘症が多いのは、実は自分の命を守るための遺伝子のプログラムということをご存知でしょうか。
女性の場合、特に気になるのが便秘です。
本来排泄すべき消化物が腸に滞留すると、それを長い時間をかけて腸内細菌が分解し続け、エネルギーや養分に変換されていきますので、体重は減りにくくなります。もちろん、そのような腸内環境は体にとって決して好ましくはありません。
しかし、考え方を変えればこれもまた生命維持システムの一つと言えます。
ヒトも、動物として生活をしていた太古の昔、体力の無い女性(♀)がむやみに排便をして痕跡を残すことは、敵に居場所を教える事につながり、あっという間に餌食になってしまいます。
特に、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が活発になる時期は、一ヶ月で一番女性が体力的、精神的に弱くなる時期なので、この時期にはなるべく排便しなくても済むように、便秘がちになるよう遺伝子にプログラムされていると考えれば納得できます。
いったん体内に取り込んだ栄養分を、いつもより長い時間保存しなくてはならない事も、種の保存のためと考えれば、女性に備わった長生き遺伝子の成せる技…とも言えるのではないでしょうか。