脂肪細胞とインスリン抵抗性・糖尿病

インスリン抵抗性は、日本人の糖尿病のほとんどを占める『2型糖尿病』の特徴で、最近の糖尿病患者の増加はインスリン抵抗性を主な原因とする人が増えているためと考えられています。
インスリン抵抗性はさらに、肥満・高血圧症・高脂血症・動脈硬化症などの危険因子でもあり、重要性が注目されています。
インスリン抵抗性の原因として、脂肪を過剰蓄積した脂肪細胞が、炎症性サイトカインの一種であるTNF-α(腫瘍壊死因子)を分泌して、インスリンレセプターの細胞内情報伝達系に作用してインスリン抵抗性を誘発することが知られています。
さらにTNF-αとアディポネクチンは互いに分泌抑制に作用すると言われており、TNF-αの分泌はアディポネクチン分泌を抑制し、これがさらにTNF-α分泌を亢進させてインスリン抵抗性を悪化させるともいわれています
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