目 次
07.乳酸菌が産生するエキスとは (目次)
- 07.1乳酸菌が産生するエキス(LZ)とは
- 07.2腸内細菌とは
- 07.3腸内細菌と機能性食品
- 07.4発酵と代謝物
- 07.5健康食品としての培養産物
- 07.6醗酵と腸内細菌
- 07.7消化と醗酵と腸内細菌
- 07.8乳酸菌産生エキスと酵素
- 07.9なぜ培地に豆乳を使うか
- 07.10加齢と腸内細菌の移り変わり
- 07.11腸と免疫の関係
- 07.12寿命と健康食品
- 07.13乳酸菌飲料はなぜ排泄されるのか
- 07.14では腸が求めるものは何か
- 7.15腸内細菌のコミュニケーション方法
- 7.16腸内細菌の不都合な真実
- 7.17ラクトザイム登場
- 7.18腸内環境とは何か
- 7.19乳酸菌産生物質(乳酸菌産生エキス)とは何か
- 07.20乳酸菌産生エキスとアレルギー
- 07.21乳酸菌産生エキスの歴史
- 07.22ラクトザイムと他の健康食品の決定的な違い(May とMust)メイとマスト
- 07.23腸内フローラと短鎖脂肪酸
健康食品としての培養産物
代謝物の機能性を利用した例をご紹介します。
皆さんはロイヤルゼリーをご存じと思います。
ロイヤルゼリーは、働き蜂が食べた花粉の成分 (蜂蜜)が蜂の腸内で吸収され、頭部に蓄えられた代謝物です。

女王蜂はこのロイヤルゼリーを食べることで、働き蜂の2~3倍の大きさに育ち、寿命も働き蜂の2ヶ月に比べ3~40倍の4年以上も長生きします。
ロイヤルゼリーが蜂の腸内細菌による醗酵を伴ったものかどうかは解りませんが、糖質としてのハチミツが働き蜂によって別の分泌物に作り替えられ、大きな機能性をもっている良い例です。
また、巣を守るために蜂が唾液腺から分泌した成分はプロポリスと呼ばれ、これも免疫機能を高めると言われる機能性食品として有名です。
このように、生物が作り出した代謝物には、生命活動に大きな影響を与える成分が含まれていることが多いのです。