他社製品に含有されるペプチド
ペプチドとは何か
● 「他社製品に含有される総ポリフェノールを測定する」および 「他社製品に含有される核酸を測定する」では、 当社製造のラクトザイム原液と、他社製品(乳酸菌生産エキスとして販売されている製品)に含有される総ポリフェノール(TPP)の量をフォーリン・チオカルト法で定量し、また核酸の含有量については紫外吸光度を測定することで比較してみました。
このメーカーのホームページには、 商品の説明として、乳酸菌生産エキスには乳酸菌の代謝産物として乳酸やペプチド、あるいは糖鎖などの細胞膜物質やDND/RNAなどの核酸物質が含まれている、と書かれているので、フォーリン・チオオカルト法や紫外吸光度で測定したところ、総ポリフェノール量や核酸がほぼ含まれていないことがわかりました。
ここではニンヒドリン反応を使いアミノ酸の含有量を測定ることによって、アミノ酸の集合体であるペプチドが含まれているかどうかを、測定し検証して見たいと思います。
ニンヒドリン反応 (ninhydrin reaction) とは、ニンヒドリン水溶液と α-アミノ酸によって起きる呈色反応で、アブデルハルデン反応 (Abderhalden reaction) とも呼ばれる反応系です。
タンパク質やペプチドなどの検出に利用される。α-アミノ酸と2分子のニンヒドリンが反応し、共役系化合物であるルーエマン紫 (Ruhemann's purple) という青紫色の色素とアルデヒドが生成されます。
ラクトザイム原液には、腸内細菌が代謝したアミノ酸やペプチドなど、機能性をもった成分が大量に含まれており、ラクトザイム機能性の一部を担っていると考えられます。
ラクトザイム液に含まれるアミノ酸については、すでに高速液体クロマトグラフによって定量化されていますので、ニンヒドリン反応を調べれば、当然発色することが予想されます。
他社製品については、これまでポリフェノールも核酸もほぼ検出されませんでしたので、 あまり期待はしていません。
以下の写真が実験結果です。
実験の結果、ニンヒドリン反応が陰性であることがわかりましたので、予想通りこの製品にはペプチドはおろかアミノ酸もほぼ含まれていないことが分かりました。