乳酸菌産生エキスと相棒

ところで、私は、このドラマの最終回のシーンをこんな風に想像します。
事件解決の手柄はいつも伊丹刑事らのもの。
勝手に捜査をしたことによる署長の処分にも争わず、『私は、事件が解決すればそれでいいんですよ』と穏やかに微笑んでいた杉下警部。 そんな右京さんにも、最後の時が訪れます。ある事件で、証人をかばって犯人に撃たれてしまい、地面に倒れた杉下警部に伊丹刑事が駆け寄り、杉下警部の方だを体を揺らしながら話しかけます。
『おい!右京さん、警部殿〜!死ぬんじゃないぞ』
『あんたは、あんたは俺たちの、俺たちの相棒じゃないか!死んじゃ駄目だ、死なないでくれ〜!』
そうです。いつしか伊丹刑事らにとっても 右京さんは無くてはならない仲間、彼らの相棒だったのです。その言葉を聞いた右京さんは、一瞬、わずかな笑みを浮かべながら、目を閉じそのまま帰らない人となってしまいました。 なかなか泣けるラストではないでしょうか。

長々とテレビドラマの話をしましたが、実は乳酸菌産生エキスは、この杉下警部のような存在なのです。自分自身は大きな事件解決(免疫システムに働きかける)の陰に隠れた存在として、大きな手柄を立てながらも、あたかも老化した乳酸菌(伊丹刑事)が解決したかのごとく振る舞い、世間からは誰にも気づかれることのない、しかしきわめて重要な存在。

私たちは乳酸菌が産生するエキスという、相棒なくしては生きていくことはできません。

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